森先生のエッセイ
→「産経ニュース」
師匠が弟子に教えることは将棋の技術ではない。あるとき冴えない弟子にわざと聞いたことがある。「君は師匠をどう思っている?」「はい!師匠は僕の将棋を強くするアシスタントです」開いた口がふさがらない。カリカリ来ながら「そうか、わかった。明日田舎に帰れ」と言おうと思って言葉を止める。意外にそう思っている弟子や親が多いかもしれない気がしたのである。
同じことが教員にも言えるのだろうか。いや,師匠と弟子という関係,特に弟子が望んでその師匠につくとか,その逆ということが学校にはないから同じことは言えない。もちろん,学校に入ってからそういった人と出会い,上のような関係になることはあるかもしれないが。
継続して行なうことは、意味を問う前に、継続の力を信じることが大切に思う。
最近特に「継続すること」のすごさを感じている。自分の中にそれがないので,レベルが上がらない。
冴えない弟子に言う。「あのなあ、自分でしっかりやれよ」
はい。